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ボイスパフォーマー徳久ウィリアム幸太郎さんのワークショップ、
クラヤミノtonesに行ってきました。 クラヤミノtonesとは 簡単に言うと、真っ暗闇の中でみんなで声を出す、というもの。 行きたい行きたい、と思いながら日にちが合わずに全然行けなくて。 ようやく今日、クラヤミの世界を体験してきました。 会場に集まった人々は徐々にクラヤミに慣らされるように 段階を経て真っ暗闇へ突入。 ここで自分のクラヤミ体験、直島の家プロジェクトのクラヤミを思い出す。 この時一緒に行った友人よりも、私のほうが全然おぼつかない足取りだったこと。 そう、クラヤミが結構苦手のよう。 今日もおぼつかない足取りでようやく席に着き安心。 ドキドキワクワクしながら開始の時を待つ。 指示に従い、呼吸、息を出すことに慣れる。 それから声を出す、ということをはじめる。 決められた音程の音を、口の形、舌の動きを変えて出してゆく。 集まった人は15人。 この人数で決められた音程の声を出すだけで 声は渦になり、重なり、倍音が発生してゆくのがわかる。 その後、それを20分間。 音の森を作りましょう、と。 うわぁー、って感じ。 誰かが別の音を出してるでしょ?ってくらい別の音が聞こえてくる。 音もだけど、旋律が聞こえてくる。 それからその後の20分。 好きに声を出す。 ここからがまたすごかった。 倍音、はたまた別の音、旋律みたいなものまで 色んな音が聞こえてくる。 そして、誰かの指示というわけではないのに、リズムや音程が変わる。 その調和した音程は中東、モンゴル、西洋の教会音楽のようであり はたまた、常軌を逸した叫び声でもあり、ただのnoiseでもあり。 音の森、まさにそうだ。 色んな音が飛び交って、風が吹き、鳥が鳴き、嵐になり、穏やかな気持ちになる。 音は声は、様々にさまざまに、変化していく。 そして、私は。 ずっと、いや、正確にはそうではないかもしれないけど 目を開けていた。 そのほうがクラヤミを感じられる気がしたから。 目を開けて、その場の不思議な音の調和の中で自分の声を出す。 小さく出したり、大きく出したり。 自分の出した声が音の森に響いて、また違う音を作りだしているのがわかる。 いや、ほんとにそうなのかな? 誰がどの音を出したかも、誰がどんな風に声を出しているかもわからないから ほんとはわからない。 その間、どうしようもなく、心に響く音程、みたいのがあって。 自分の中から遠い遠い、遠い記憶を引き出されるような気分になって。 頭じゃなくて身体が覚えているような記憶。 懐かしい感覚が全身にほとばしる。 その場の声の振動がそれを蘇らせたように高揚し、私の声は渦を巻く。 すごく汗をかいていた。 自分が持っていたのが水でなくお湯であったせいもあるけど。 徐々に部屋に灯りが入り、目を慣らす。 クラヤミに照らされたほんの小さな灯りは、 最初に明るいところから入ったそれよりも 光々として、見えた。 足元がおぼつくこと無く、音の森を去る。 クラヤミ体験終了。 すっごく、刺激的でおもしろかった。 また行きたいな。 そして、渋谷の喧騒にまみれて帰路に着く。
by minacha-yam
| 2011-02-26 21:26
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